昨日は三枚町から小机駅まで歩きました。
昨日聴いた曲は1881年生まれのミャスコフスキーの作品。
彼の略歴については、以前ブログで書いたので省略する。
今回聴いたCDは、ドミトリ・ヤブロンスキー指揮、
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるもの。
ミャスコフスキーの交響曲第24番ヘ短調作品63は、
1943年に作曲され、デルザノフスキーの思い出にという副題がついている。
ウラディーミル・デルザノフスキー(デルジャノフスキー)は、
ミャスコフスキーと共に働いた音楽学者で出版業者だったようだが、
キルギスに疎開したミャスコフスキーに疎開していた時に、
デルザノフスキーが1942年9月に亡くなった知らせを聞いた。
したがってこの作品は親友デルザノフスキーに献呈されている。
初演は1943年8月ムラヴィンスキーの指揮で、
モスクワ音楽院の大ホールで行われたようである。
第一楽章アレグロ・デチーソは、ソナタ形式で書かれている。
冒頭は金管楽器によるファンファーレ風の音楽で始まり、
そのあとはデルザノフスキーの死を悼むかのように
暗い悲しみに満ちたような英雄的な感じの第一主題が奏され、
そのあとの牧歌風の第二主題も現れ、提示部は終わる。
そのあと主題は展開部で変形されていき、
再現部では第一主題がティンパニの叩く音の中再現され、
最後はティンパニの一音で静かに終わる。
第二楽章モルト・ソステヌートは、第一楽章の第一主題が現れ、
その後はフルートなど木管楽器によりゆったりとした旋律が奏でられる。
友人の死を悼むように回想風の音楽が展開される。
中間部から終わりにかけてはドラマティックな感じで、
金管楽器が加わる盛り上がりの部分がある。
最後は穏やかで平和な感じの音楽になって静かに終わる。
第三楽章アレグロ・アパッショネートは、
最初勇ましい感じの主題が奏される。
もう一つの主題は牧歌的な感じで、管楽器によって奏される。
これらの主題は第一楽章の第二主題を変形しているということだ。
主題をもとにした展開がされたあと、
最後は友の冥福を祈るようなやさしい音楽で終わる。