昨日はウォーキングを休みました。
昨日聴いたのは、1881年生まれのバルトークの作品。
ピアノ協奏曲第1番Sz.83(BB91)は、1926年に作曲された。
今回聴いたCDは、ジェルジ・シャーンドルのピアノであることは確か。
しかし、CDの裏表紙にはハインリッヒ・ホルライザー指揮、
バンベルク交響楽団の演奏となっているのだが、
CD本体にはロルフ・ラインハルト指揮、
バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団の演奏となっている。
どちらが正しいのかがこれではわからない。
Vox musicのサイトを見るとロルフ・ラインハルト指揮、
バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団のようであるし、
NAXOSのサイトもこの演奏者になっているので、こちらが正しいか。
第1楽章アレグロ・モデラートは、打楽器とピアノがリズムを叩き、
金管楽器が鳴り響いて始まるが、やがてピアノが主題を奏でていく。
その旋律はバルトークらしく民族色の濃いものである。
金管楽器や打楽器がそれに加わり、強烈なリズムを強調し、
木管楽器も絡みながら、ストラヴィンスキー的である。
独奏ピアノと他の楽器との対話しながら、荒々しいリズムが繰り返される。
最後までその荒々しさが保持され、突然終わる。
第2楽章アンダンテは、打楽器の鈍いリズムに乗り、
ピアノがゆったりとした旋律を奏でながら始まる。
神秘的な雰囲気を漂わせながら、木管楽器も絡んでいくが、
打楽器とピアノの繰り返すリズムの中、木管楽器も雄弁に旋律を奏でていく。
いったんピアノが旋律を奏でるが、再びフルートなど木管楽器が旋律を奏で、
打楽器と独奏ピアノのみになり、ピアノが技巧的な部分を少しみせたあと
ファゴットなど木管楽器が絡み、最後はピアノと打楽器のみとなる。
この楽章は切れ目なく、次の楽章に続いていく。
第3楽章アレグロ・モルトは、ピアノが力強い主題を奏でて始まる。
トランペットなどの金管楽器や木管楽器も加わりながら、
速いピアノの動きがさすがバルトークらしいところである。
打楽器の強烈なリズムと挑戦的なピアノの動き、
そしてこっけいな感じの木管楽器の動きと荒々しい金管楽器、
これらの個々の動きが絡みながら、短いカデンツァ的な部分か現れ、
徐々に盛り上がりをみせていき、駆け抜けるように最後一気に終わる。