夕立のあとのウォーキングは湿った空気の中では歩きにくい。
昨日は二俣川から緑園都市駅までの短い区間であったが、
歩いていると汗が出て、普段より疲れてしまう感じである。
そんな中で聴いたのはウェーベルンの作品である。
チェロとピアノのための3つの小品作品11は、
1914年に作曲された作品で、全曲通した演奏時間は2分程度。
とにかく、それぞれが短い凝縮された音楽なのである。
第1曲「中庸な速さで」は、9小節しかない。
ピアノのゆったりとした伴奏にあわせ、
チェロはすすりなくような音を奏でる。
第2曲「非常に活気づいて」は、13小節の作品。
1曲目に比べ激しく動きのある曲である。
第3曲「きわめて静かに」は、10小節の作品である。
第1曲と同じようにゆったりとした曲で、
最後はチェロの消え入るような音で終わる。
コメントのしようがないほど、それぞれの曲があまりにも短い。
弦楽四重奏のための6つのパガテル作品9も同様に4分で短い。
1913年に作曲されたこの作品の第1楽章「中庸な速さで」は10小節。
曲の冒頭から聴き手は音の砂漠の中に置かれる。
乾燥したような音楽の中、緊張した音楽が作られる。
第2楽章「軽く活気づいて」は8小節で、
少しおどけたような軽快な動きのある曲だ。
第3楽章「十分にしなやかに」は9小節で、
緊張感みなぎる中で曲は予想しないところで突然終わる。
第4楽章「非常にゆっくりと」は8小節で、
曲の途中から規則的に奏される時計のような音が印象的である。
第5楽章「きわめてゆっくりと」は13小節で、
弦楽器のずっと伸ばしていく音とピッチカートが対照的である。
第6楽章「しなやかに」は9小節で、動きのある激しい音楽で、
再び最初のような緊張感のある音楽である。
この曲に関してはジュリアード弦楽四重奏団と
アルバン・ベルク四重奏団の演奏を聴き比べてみたが、
私の聴いた印象としては後者の演奏がいいと思う。
凝縮された音楽とはいえ、それにしても短い。