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西横浜駅、桜木町駅、横浜駅、和田町駅、フンパーディンクの歌劇「ヘンゼルとグレーテル」

昨日は西横浜駅から桜木町駅まで歩き、
さらに横浜駅周辺を経由し、和田町駅まで歩いた。
西横浜から藤棚商店街を抜け、
県立音楽堂へ行くコースの所要時間は約20分である。

途中聴いた曲は1854年生まれのフンパーディンクの作品だ。
今日からは、ドイツの管弦楽曲をとりあげていく。
彼は、メルヘン・オペラとよばれる分野を生み出した作曲家で、
歌劇「ヘンゼルとグレーテル」は、その代表作である。
グリムの作品を彼の妹ヴィッテが子ども向けに作り、
その作品を台本にフンパーディンクが作曲したもので、
わかりやすく、親しみやすい音楽にしている。
組曲は、この歌劇から5曲選んでいるが、
一般的にはその中でも序曲がよく演奏されることが多い。

第1曲序曲の冒頭のホルンの吹奏からして、
聴き手をメルヘンの舞台であるドイツの森の世界に誘う。
序曲ならではのさまざまな動機が登場する。
やさしく甘美なメロディーや民謡調の旋律にあふれている。
第2曲「魔女の騎行」は、勇ましい感じの曲であるが、
魔女の怖さが表現されるというほどではなく、
時々みせる民謡の旋律が、親しみやすさを与える。
第3曲「お菓子の家」では、再びホルンの吹奏が聴ける。
弦楽器が奏でる夢のような旋律が魅力的である。
第4曲「魔女のワルツ」は名称の通り軽快なワルツである。
最後だけ魔女の妖しさがみられるかという感じである。
第5曲「夢のパントマイム」はハープの伴奏と
弦楽器の演奏が、夢のような世界を作り出す一方で、
金管楽器が序曲の冒頭の旋律を奏でる。
それまでに出た旋律が登場することで、回想シーンとなり、
組曲を締めくくるにはふさわしい終曲となっている。

スペインのイサシ作曲家が作曲した交響曲のところで、
彼がフンパーディンクに学んだことを触れたが、
まさしくその影響の原点がここにあると実感する。
フィンパーディンクのこの曲を聴いてから、
イサシの交響曲を聴くと両者の関係が良く分かると思う。

前回取りあげたロシアの管弦楽曲に関するCDの情報は、
私のHPの以下のアドレスに載せてあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/ongaku-kenkyu.html
参考にしていただければ幸いです。