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ノリントンのルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第9番ニ短調「合唱」作品125を聴く

昨日は二俣川から三ツ境まで歩きました。
途中聴いたのは交響曲第9番ニ短調「合唱」作品125。
1824年に作曲されたこの作品をカミラ・ニルントのソプラノ、
イリス・フェルミリオンのアルト、ヤノス・カウフマンのテノール
フランツ=ヨゼフ・ゼリークのバス、
ゲヒンガー・カントライ・シュトゥットガルト
サー・ロジャー・ノリントン指揮、
シュトゥットガルト放送交響楽団の演奏で聴いた。
今回も曲の解説ではなく、CDを聴いた感想を述べたい。
第一楽章は、深遠な感じの始まり方ではなく、
速いテンポとともに弦楽器はヴィヴラートをかけない演奏で、
各楽器によって作られるリズムが浮き出す感じが印象的である。
あっさりとしている演奏といえばそうであるし、
だからこそ斬新で新鮮な感じもするのがこの演奏の特徴だろう。
第二楽章も前楽章と同様で、リズム感が際立つ演奏である。
ダイナミックな音量の変化を楽しむというよりは、
その作品の構造や各楽器の動きに注目して楽しめる感じである。

第三楽章のテンポも速く、味わいという点では物足りない。
しかし、こうゆうものだと割り切れば気になるものではないのだろう。
第四楽章の冒頭の部分は、独唱が入るまでの管弦楽のみの演奏が、
あまりにも速くあっさりしているところが面食らうところかもしれない。
独唱もそれまでのテンポの速さに影響されてか、あっさとした歌い方である。
合唱が入って盛り上がっていくが、最後まで軽快に進行し、
コーダ以降最後まで一気に聴かせるところがいい。
家に帰ってから、テレビをつけてNHKを観ると、
偶然の一致ではあったが、ノリントン指揮NHK交響楽団の演奏で、
交響曲第9番ニ短調「合唱」の第四楽章が放映されていた。
改めてノリントンが指揮をするところを観ることができた。
基本的に表現は同じで、ノリントンの意図に、
N響が応えているところがとても興味深かった。