昨日はまだ膝が痛かったので、ウォーキングを休みました。
昨日聴いたのはホルストの管弦楽曲である。
バレエ音楽「どこまでも馬鹿な男」より作品39(H150)は、
1918年から1922年の間に作曲されたようだ。
1幕もののコミック・オペラであり、初演は1923年5月。
コヴェント・ガーデンの王立歌劇場で行われたが、
大成功をおさめたということではないようだ。
歌劇としては上演される機会はないようだが、
バレエ音楽として演奏されることは多いようだ。
セントポール女学校で彼の助手を務めたノーラ・デイと
ヴァリー・ラスカーに献呈されたようだ。
聴いたCDはサー・マルコム・サージェント指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
第1曲アンダンテの「祈り」は、
トロンボーンのファンファーレ風の音と、
ティンパニの強打が繰り返され、
それに管楽器が絡んで、次の曲に続く。
第2曲「地の精霊の踊り」は、低弦が旋律を奏で、
それを他の楽器が受け継いでいく軽快な曲。
ティンパニと金管楽器により荒々しさが表現され、
ワグナー風のスケールの大きい音楽である。
最後は静まり、チェロのソロが歌うようにして入り、
チェレスタがきらめくような旋律を奏で、次の曲に続く。
第3曲「水の精霊の踊り」は、フルートが優しい旋律を奏で、
他の楽器にこの旋律は引き継がれるが、東洋風の雰囲気もある。
再びハープの伴奏の上でフルートが別の美しい旋律を奏でる。
それは弦楽器にも引き継がれ、神秘的な部分も感じさせる。
最初の旋律が現れたあと、第1曲のファンファーレの部分が、
再現されてから、次の終曲にそのまま続いていく。
第4曲「火の精霊の踊り」は、ティンパニの強打と、
金管楽器により荒々しくダイナミックな音楽が展開される。
ここでの主題は第1曲のファンファーレの旋律が中心となる。
それが終わるとチェロやオーボエがその旋律を奏で静かになり、
ヴァイオリンが持続音を続ける中、管楽器が絡んだところで、
最後の一音はトッティとなり、堂々と終わる。