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セルゲイ・リャプノフの交響曲第1番ロ短調作品12を聴く

今回取り上げるのは1859年生まれのリャプノフが、
1887年に作曲を完成させた交響曲第1番ロ短調作品12である。
聴いたCDはドミトリ・ヤブロンスキー指揮、
ロシア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
第一楽章アンダンティーノは、金管楽器が、
ファーファーレ風に奏でる民謡風の旋律で始まる。
それを弦楽器や木管楽器が繰り返していく経て、
この第一主題に続き牧歌的な第二主題が木管楽器に現れる。
展開部に入り、第一主題が各楽器により変形されて始まる。
二つの主題が変形されていくが、中心は第一主題である。
最後は金管楽器と打楽器で盛り上がって華々しく終わる。
第二楽章アンダンテ・ソスティヌートは、
クラリネットの奏でる主題に始まり、
ゆったりとした優しさにあふれる旋律が奏でられる。
中間部で木管楽器が活躍し、もう一つの旋律も甘美である。
情熱的な盛り上がりを見せたあと、穏やかになり、
最後は弦楽器中心に静かに終わる。

第三楽章スケルツォアレグロ・ヴィヴァーチェ)は、
弦楽器による幻想的で流れるような旋律が奏でられ、
フルートなど木管楽器も絡み、可愛らしい感じでもある。
そして舞踏風に盛り上がりをみせたあと再び冒頭の旋律が繰り返される。
中間部のトリオは、やや暗く、叙情的な旋律が奏でられていく。
木管楽器やホルンも絡んで、やや感傷的な部分もある。
そして、冒頭の旋律が再び現れて繰り返されて終わる。
第四楽章フィナーレ(アレグロモルト)は、
力強く勇ましい感じの第一主題が奏でられて始まる。
第二主題は木管楽器に現れる叙情的な旋律である。
これは民謡風で甘美な感じで、それら主題をもとに展開されたあと、
金管楽器が鳴り響いて、なかなかの盛り上がりをみせていく。
そしてそれぞれの主題が現れて、金管楽器が鳴り響く中、
弦楽器が主題を繰り返し、最後は力強く終わる。