昨日は鶴ヶ峰から上星川駅まで歩きました。
西谷を過ぎたところで突然の土砂降りにあい、
服がずぶぬれになりそうだったので環状2号線の下で雨宿り。
雷鳴が轟き、強風のためしばらく身動きもとれなかった。
途中聴いたのは1905年生まれのアルウィンの作品。
アルウィンは15歳の頃から王立音楽院にフルート奏者として入学し、
音楽の勉強を始め、21歳の時には作曲科の教授の地位に就いたようだ。
その後もイギリス音楽界において色々な活動に尽力したようだ。
またロンドン交響楽団などのフルート奏者としても活躍したようだ。
「ピアノ五重奏のためのラプソディ」は、
1938年に作曲にとりかかり1939年には完成した作品のようだ。
冒頭で力強く奏されるリズミカルな主題が提示され、
他のヴァイオリン中心に奏されるおだやかな旋律とともに
曲はこれら主題を使いラプソディ風に自由に展開されていく。
最後冒頭の主題が再び登場し、華やかな感じで終わる。
ヴァイオリンとヴィオラのための即興的なソナタは、
1939年の11月に完成した作品の新古典主義風の作品のようだ。
第一楽章前奏曲はバッハのような古典風な様相を示しながら始まる。
モデラート・コン・アルクーナ・リチェンツァから対位法的な扱いをする
ピュ・モッソ(スケルツァンドのテンポで)を経て最初のテンポに戻る。
第二楽章主題と変奏曲は、古典風の主題をもとにした変奏が続き、
モデラート・エ・センプリーチェ(メヌエットのテンポで)に移り、
曲は簡素で淡々とした旋律を奏しながら終わる。
第三楽章フィナーレ・アッラ・カプリツィオは、
古典風の主題をもとに軽快な音楽が展開されていく。
アレグレット・コン・ブルラに移り、音楽はおだやかな感じになり、
最後は冒頭の主題が再現され、華やかに終わる。
ヴィオラとピアノのためのバラードは、
1939年5月に作曲された作品のようだ。
ピアノの伴奏は幻想的な感じを作り出している。
全体はフランスの印象主義風な音楽でありながら、
ヴィオラの奏する旋律には所々でイギリスらしさが感じられる。
曲は最後に盛り上がりをみせ、華やかに終わる。
さて、今回で器楽曲・室内楽曲のイギリス編は終わりにしたいと思います。
なお、今回とりあげた器楽曲・室内楽曲のロシア編に関するCD等の情報は、
以下のアドレスに載せてあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/chamber-music-cd-england.html
参考にしていただければ幸いです。