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アラン・ホヴァネスの弦楽四重奏曲第1番作品8「ジュピター」を聴く

今回取り上げるのは、1911年生まれのホヴァネスが、
1936年に作曲した弦楽四重奏曲第1番作品8「ジュピター」である。
「ジュピター」というタイトルは、
モーツアルト交響曲第41番から採っているようで、
フーガを多用に入れていることが、関係するのだろう。
今回聴いたCDは上海カルテットの演奏である。
第一楽章前奏曲は、ゆったりとしたテンポで、
ヴィオラが東洋風の旋律を奏でて始まる。
それぞれの楽器が絡み合う短い楽章である。
第二楽章4つの主題を持つフーガは、
軽快で流れるように次から次へと4つの主題が奏でられ、
その主題に基づくフーガ的な展開をそれぞれ行っていく。
第三楽章アンダンテ・ラメンタンドは、
ゆったりとしたやや感傷的な旋律が奏でられて始まる。
静かな部分とダイナミックな部分が現れ、
東洋的な音使いもみられ、最後は静かに終わる。
第四楽章フーガは、軽快なテンポで主題が奏でられ、
それぞれの楽器がその主題を扱いながら、
フーガ風に展開していき、高揚したところで終わる。