今回取り上げるのは1685年に生まれたバッハが、
1723年に作曲したインヴェンション第1番~第15番BWV772~786である。
今回聴いたCDはグスタフ・レオンハルトのハープシコードの演奏である。
第一番ハ長調から始まり、第十五番ロ短調まで続く小曲集である。
調を上げるとともに、長調と短調を交互に入れ混ぜていく。
ヴィルヘルム・フリーデマンの教育用として作曲された作品だ。
軽やかな旋律であったり、叙情的な旋律であったり、
一方の旋律がもう一方の旋律を追いかけていくなど、
それぞれの曲に変化を付けながら、工夫された作品である。