
昨日はコッツウォルズの村々の中を散策しました。
さすがに一人で行くには大変な場所なので、
某社のツアーに参加し、バスで三つの村をめぐった。
最初のバーフォードは、こじんまりとした村である。
村の教会は立派な建物で、当日の午後結婚式があるためか、
教会の関係者は忙しそうにしていた。
村のはずれにかかっている小さな橋は中世の面影を残している。
ちょっと村の中を入ると現在そこに住む人々の暮らしがみえてくる。
二つ目に入ったボートン・オン・ザ・ウォーターは、
「リトル・ヴェニス」とも呼ばれ、かなり観光化された場所である。
様々なものを売るお店や居酒屋が立ち並び、
その中は一種のテーマパークのようでもある。
食事を済ませ、色々な店を回るとあっという間に2時間が過ぎた。
三つ目のストウ・オン・ザ・ウォルドは、
昔市場があったであろう村の構造を分かりやすく教えてくれる。
中心にある教会、そしてその周りに設けられた市場のスペース、
そしてそれを取り巻くお店などの様々な家並み。
現在はアンティーク・ショップなどが多くなっている。
ここも周囲を散策し、店の中を少し覗いただけで、
1時間があっという間に過ぎてしまう。
ところで昨日散策中に聴いたのはモーランの作品。
オーボエと弦楽器のための幻想的四重奏曲は、
1946年に作曲された単一楽章による作品である
大戦後の1946年12月8日にカーター弦楽三重奏団と
献呈者のオーボエ奏者レオン・グーセンスによって初演された。
ノースフォークに住んでいた時に作曲されたこの曲は、
アレグロ・モデラートによる音楽は、ゆらめくような弦楽器の、
伴奏に乗ってオーボエが民謡風の主旋律を奏でて始まる。
その主題を中心に展開する曲は、のどかな感じであり、
あるところでは行進曲風になり、哀愁を漂わせながら、
刻々と変化していくイギリスの田園風景を描写している。
これを聴きながらコッツウォルズの村々を歩いていると、
BGMをしては最高のように思え、幸福感に満たされる。
民謡に基づくモーランの曲がコッツウォルズの風景に似合う。
そのあとホルストのコッツウォルズ交響曲も聴いたが、
コッツウォルズ交響曲については別な機会で触れたい。
コッツウォルズからロンドンに戻ってからは、
ピカデリー・サーカスからヴィクトリア駅まで地下鉄で行き、
翌日のストーンヘンジのツアーを申し込む。
そしてヴィクトリア駅からヴィクトリア・ストリートを歩きながら、
ウォータールー駅まで向かうが、その先の右手には、
ウェストミンスター大聖堂やウェストミンスター寺院、
そしてビックベンのある国会議事堂が見える。
ちょうど6時の鐘が鳴り始め、付近には観光客があふれていた。
(という私も一人の観光客ではあるが)
さすがにこのあたりはロンドン観光の名所といえる。
さすがに今日一日の散策で足も疲れたが、
帰ってゆっくり休んで明日のツアーに備えようと思った。