今回取り上げるのは1876年生まれのブライアンが、
1905年に作曲した3つの歌作品6である。
演奏はマーク・ストーンのバリトン、
ショルト・カイナッチのピアノ伴奏によるものである。
第1曲「悲しい歌(Sorrow Song))は、
サミュエル・ダニエルの詩に基づくもので、
重々しいピアノの前奏に続き、バリトンが歌い始める。
悲しい心情が歌われ、最後はピアノの重々しい音で終わる。
第2曲「メッセージ (The Message)」は、
ジョン・ダンの詩に基づくもので、
軽やかなビアノの伴奏に乗り、バリトンが歌う。
流れるようであっという間に終わる曲である。
第3曲「別れ (Farewell) 」は、
レジナルド・ヒーバーの詩に基づくもので、
しみじみとしたピアノ伴奏のあとバリトンが歌い出す。
趣きのあるしんみりとした曲で、
最後はピアノの音だけが残り、静かに終わる。