昨日はウォーキングを休みました。
クリスマス特集については終わりにし、
今回からはしばらくベートーヴェン特集。
今回は交響曲第1番ハ長調作品21についてとりあげる。
1799年から1800年にかけて作曲されたこの作品を
バーンスタイン指揮、ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏で聴いた。
旧録音にあたるこの盤は1964年に録音されたものである。
バーンスタインが40代の頃の録音で精力的に録音活動を進めていた時期である。
その後1978年ウィーン・フィルによる新録音を残しているが、
抑制のとれた感じのする新盤に比べ、旧録音は録音のせいもあってか、
力を入れすぎているのではないかと思うぐらい聴き手に迫ってくる感じがする。
この特集では曲目の解説ではなく、CDを聴いた感想を述べたい。
第一楽章の序奏がだいぶゆったりとした感じの印象を受けた。
主部に入っての主題提示も力強く、各楽器の動きが分かるが、
トランペットの音がよく聴こえるところがやや気になる感じもする。
展開部を経て再現部に入り、コーダまで力の漲った演奏である。
第二楽章のアンダンテ楽章は、軽快なテンポで進んでいく。
最初の方のティンパニの入り方がやや雑な感じにも聴こえる。
弦楽器どうしの掛け合いの部分が緊張感があっていい。
第三楽章メヌエットはスケルツォ的な部分のみられる楽章である。
力強さと若々しさのみられる演奏で、一気に聴かせてくれる。
第四楽章のフィナーレも軽快で力のみなぎった演奏で、
最後の力強く終わるコーダもこの時期のバーンスタインらしい。