明けましておめでとうございます。
今年も色々な音楽を紹介しながら、ウォーキングを続けたいと思います。
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは、ベートーヴェンの交響曲第9番ニ短調「合唱」作品125。
聴いたCDは、レオンタイン・プライスのソプラノ、
モーリーン・フォレスターのアルト、デイヴィッド・ポレリのテノール、
ジョルジョ・トッツィのバス、ニュー・イングランド音楽院合唱団、
シャルル・ミュンシュ指揮、ボストン交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章の序奏部から軽快なテンポで進めるミュンシュの指揮は、
強烈な推進力を持って、オーケストラを力強くリードしていく。
録音の古さもあって、聴きにくい部分もあるが、演奏自体はいい。
第ニ楽章も速いテンポで進行し、ティンパニや金管楽器が活躍する。
録音の古さもあってティンパニの音など気になる部分はあるが、
軽快でダイナミックを展開するボストン交響楽団の演奏は素晴らしい。
第三楽章の速いテンポであり、当時の演奏からすれば、
斬新なくらい速いテンポであるが、心こもった演奏である。
第四楽章も録音が古いため、冒頭から聴きにくい部分はあるが、
やはり男性的で力強い演奏で、各楽章の主題が回想風に再現され、
有名な主題が弦楽器によって流れるように奏されるところは美しい。
独唱者や合唱も加わるところも音は悪いのだが、今の録音技術だったらと思う。
それぞれの独唱者たちによる重唱なども軽快に進んでいくところを、
今の録音技術で聴くことができたら、名演奏と誰もが思うのではないか。
オーケストラのアンサンブルも見事で、ミュンシュの要求に応えている。
終わりの方の独唱者たちによる四重唱やコーダの速いテンポへと移り、
そのまま力強く終わる最後まで力強く一気に聴かせるミュンシュ盤はいい。
家に帰ってからドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンによる
ヤルヴィ指揮の交響曲第9番ニ短調「合唱」作品125のDVDを聴く。
これを聴いてなおさらミュンシュ盤がこのような最新の技術で聴けたら、
きっともっと感動するだろうなと思うのだが、どういう状態であれ、
その録音が残されていることが重要だろうが、テンポの速さという点で、
ミュンシュ盤とヤルヴィ盤には共通した部分を感じるのである。