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アントン・アレンスキーの交響曲第1番と交響曲第2番を聴きながら二俣川から三ツ境まで歩く

昨日は二俣川から三ツ境駅まで歩きました。
途中聴いたのは1861年生まれのアレンスキーの作品。
彼の経歴については器楽曲・室内楽曲編で触れたので省略するが、
彼は前回触れたグレチャニノフを教えた人物である。
交響曲第1番ロ短調作品4は1883年に作曲された。
第1楽章アダージョアレグロ・パテーティコは、
重々しく悲愴感を漂わせながら始まり、
やがて溌剌とした華々しい主題が提示され、
その主題を中心に音楽は叙情的に展開され、
時には荒々しさを示し、愛らしい主題が何度も顔を出し、
最後は圧倒的な推進力で華々しく終わる。

第2楽章アンダンテ・パストラーレ・コン・モルトは、
ロマンティックで牧歌的なその旋律が地味ではあるが、
ゆったりとしたロシアらしい雄大な感じがいい。
第3楽章アレグロ・コン・スピリート(スケルツォ)は、
一転した荒々しい反面、金管楽器が活躍し、
不安な感じを抱かせる曲である。
中間部のやさしく甘い音楽が対照的で際立つ。
中間部のあと、最初の荒々しい主題が再現され、
中間部の音楽も一部再現され、最後は勢いよく終わる。
第4楽章アレグロ・ジオコーソ(フィナーレ)は、
軽快で溌剌とした音楽で、祝祭的な感じでボロディン風で、
最後の盛り上げ方はいかにもロシア的で楽しい。

交響曲第2番イ長調作品22は1889年に作曲された。
第1楽章アレグロ・ジョコーソは、元気あふれる音楽で始まる。
展開部については第1番に比べて、
さらに熟達した技法をみることができる。
前楽章から切れ目なしに入る第2楽章は、
アダージョ・マ・ノン・トロッポ(ロマンツァ)で、
前楽章とはうってかわってゆったりした曲だ。
チェロのソロが歌うように奏でる旋律は印象的である。
第3楽章アレグレット(インテルメッツォ)は、
ロシアらしく幻想的で、チャーミングな5拍子による曲だ。
第4楽章アレグロモデラート(フィナーレ)は、
金管楽器が活躍し、華々しい音楽を聴かせながら、
祝典的な感じを思わせ、圧倒的な感じの中で、華々しく終わる。