今回あたりでホヴァネス編については終わりにします。
今回取り上げるのは、1911年生まれのホヴァネスが、
1960年に作曲し、69年に改訂された交響曲第11番作品186で、
副題は「すべての人はみな兄弟」である。
つまりは人類みな兄弟という意味合いだろう。
今回聴いたCDはアラン・ホヴァネス指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏である。
第一楽章アンダンテ・アパッショナートは、
弦楽器がゆったりとした抒情的な主題を奏でて始まる。
愛の主題とよぶその旋律を木管楽器が引き継いでいき、
さらに金管楽器が引き継ぎ、盛り上がりをみせたあと、
再び弦楽器がその主題を奏で、鐘も鳴り響き、
最後は金管楽器が再び旋律を奏でていき、
盛り上がりをみせて高揚したところで終わる。
第二楽章アレグロ・マエストーソは、
金管楽器と打楽器による荒々しい音で始まる。
この舞踏的な力強い旋律は繰り返されていくが、
とても東洋的な部分を感じさせる旋律である。
音楽はやがてフーガ風な展開をみせ、
徐々に盛り上がりをみせていく。
最後は高揚したところで終わる。
第三楽章アンダンテ・コン・ノービリタは、
第一楽章と同じゆったりとした旋律で始まる。
それは宇宙的な愛の称賛と書かれている。
やがて、新たな主題が奏でられ、
それに基づくフーガ風の展開が行われていく。
やがて、再び第一楽章の主題が奏でられ、
鐘が鳴り響き、金管楽器が加わり、
壮大な感じの音楽となり、盛り上がって終わる。
また、今回までとりあげたホヴァネス編のCD等の情報は、
以下のアドレスの各分野のところで赤字NEWで示してあります。
http://userweb.pep.ne.jp/okubocchi07_treiben/composer_home.html
参考にしていただければ幸いです。