昨日は横浜から和田町まで歩いた。
途中歩きながら聴いた曲は、
マルティヌーの弦楽四重奏曲第4番などである。
前回に続き室内楽曲のジャンルになるが、
マルティヌーの音楽について触れる場合、
弦楽四重奏曲の数々も外すことのできないだろう。
7つの弦楽四重奏曲があるが、
そのうち昨日聴いたのは第4番、第5番など。
交響曲とはまた違った彼の音楽の世界を知ることができる。
第4番は、CDの解説書によると1937年の作品。
第一楽章はソナタ形式で書かれており、
ホ短調から始まり、最後に変ロ長調で終わる。
繰り返すリズミカルな伴奏にのり、民謡風な旋律が歌われる。
第二楽章は、スケルツォ楽章で、三部形式で書かれている。
中間部のトリオで抒情的なメロディが奏される。
第三楽章のアダージョはヴィオラの演奏から始まり、
ソナタ形式で書かれた穏やかな楽章だ。
第四楽章はチェコの民謡を使っているようだが、
曲はロンド形式の構成で書かれているようで、
一気に最後まで飽くことなく聴かせる。
第5番は1938年に書かれた作品で、
第一楽章アレグロ・ノン・トロッポを聴くと
第4番よりさらに磨きのかかった作品となっている。
ただ作曲してのち20年近くも忘れ去られていたようだ。
第ニ楽章のアダージョはゆったりとした楽章であるが、
ヴィオラがピッチカートで刻むリズムが特徴的だ。
第三楽章のアレグロ・ヴィヴァーチェは、
バルトークの弦楽四重奏曲を思わせるように、
リズミカルであり、斬新さがある。
第四楽章では最初のゆっくりとしたレントのあとの
アレグロの部分からが聴きどころである。
最後は調性を保ちながら、持続した一音で力強く終わる。
マルティヌーらしさがでているのは1947年の第7番である。
「室内協奏曲」というタイトルのついているこの作品は、
新古典主義的な部分をみることができながら、
それまでの弦楽四重奏曲の世界を思わせる部分もあり、
二つがうまく融合している作品なのである。
マルティヌーは、幼い頃内向的な性格だったようだが、
7歳の頃からヴァイオリンを習い始め、その腕を上げ、
地元の弦楽四重奏団でヴァイオリン奏者を務め、
12歳には既に弦楽四重奏曲を書き上げている。
彼の作曲家としての創作の原点は、
まさにこの弦楽四重奏曲にあるんだろうなあと、
聴くたびになるほどと思うのである。