オリヴィエ・メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」を聴きながら星川から横浜まで歩く
昨日は星川駅から横浜まで歩きました。
途中聴いた曲は、メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」。
1941年に作曲された作品であり、
初演されたのが、シュレジエン(シレジア)の
ゲルリッツ捕虜収容所(Stalag 8A)という場所である。
J.L.ブーレールのヴァイオリン、H.アコカのクラリネット、
E.パスキエのチェロ、メシアンのピアノで、
5000人の捕虜という聴衆の前で、初演場所としては特殊だ。
メシアンは、第二次世界大戦中、軍に召集され、
一兵卒としてヴェルダンからナンシーへ
3人の仲間と逃走していたところ、
ドイツ軍に捕らえられ、捕虜収容所に連行された。
32歳の彼が、経験した気持ちは何だったのだろう。
想像するに絶望感、不安、祈り、危機感、
色々な気持ちが入り混じっていたに違いない。
このような状況下で生まれたこの作品は、
まさにメシアンにとっての代表作といってよく、
戦争というものが生み出した奇跡の傑作といってよい。
作品は8つの楽章から構成される。
第一楽章「水晶の礼拝」は、ヴァイオリン、クラリネット、
チェロ、ピアノによる幻想的な、そしていかにも現代的な曲である。
クラリネットやヴァイオリンなどの楽器が鳥の声を模倣する。
第二楽章「時の終わりを告げる御使いのためのヴォカリーズ」は、
絶望の中での、彼の強い信仰心を感じさせる曲で、
ヴァイオリン、クラリネット、チェロ、ピアノで演奏される。
ピアノの奏でる音は現実の収容所の世界とは違った天上の世界を思わせる。
第三楽章「鳥たちの深淵」は、クラリネット独奏によるもの。
悲しみと孤独感と、深く思いつめた音楽のように聴こえる。
第四楽章「間奏曲」は、ヴァイオリン、クラリネット、チェロ、
ピアノで演奏される短い間奏曲で、この中で、第6楽章の主題も
予言のようにさりげなく提示されるところがなかなかである。
第五楽章「イエズスの永遠性の讃歌」は、ヴァイオリン、
ピアノで演奏される演奏時間の最も長い作品で、
ピアノの伴奏する音はまるで天国の階段を想像させる。
瞑想的であり、信仰心に支えられた美しい音楽である。
第六楽章「7つのトランペットのための狂乱の踊り」は、
ヴァイオリン、クラリネット、チェロ、ピアノのユニゾンで、
第四楽章で提示された主題が冒頭から演奏される。
全楽章を通して、一番印象に残る曲に違いない。
凝縮された音楽であり、緊張感のみなぎった曲である。
主題は楽章の中で、何度か変形され登場する。
第七楽章「時の終わりを告げる御使いのための虹の錯乱」は、
ヴァイオリン、クラリネット、チェロ、ピアノによる演奏で、
第2楽章と同じような平和的な世界が表現される。
何か希望の光のような色彩的なものを感じさせる一方で、
それとは対照的な現実の危機感や不安感も表現されている。
穏やかな平和的な音楽と、激しい音楽が交互に登場し、
現実と信仰の世界が交錯するような曲である。
第八楽章「イエズスの不滅性への讃歌」は、
ヴァイオリンとピアノによって演奏される祈りのような曲である。
ピアノが伴奏する音は、永遠性を表現している感じで、
ヴァイオリンは人間が神に対して訴えかける祈りのようにも思える。
最後は消えるようにして終わるのだが、このメシアンの作品、
「世の終わりのための四重奏曲」はやはり傑作である。
途中聴いた曲は、メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」。
1941年に作曲された作品であり、
初演されたのが、シュレジエン(シレジア)の
ゲルリッツ捕虜収容所(Stalag 8A)という場所である。
J.L.ブーレールのヴァイオリン、H.アコカのクラリネット、
E.パスキエのチェロ、メシアンのピアノで、
5000人の捕虜という聴衆の前で、初演場所としては特殊だ。
メシアンは、第二次世界大戦中、軍に召集され、
一兵卒としてヴェルダンからナンシーへ
3人の仲間と逃走していたところ、
ドイツ軍に捕らえられ、捕虜収容所に連行された。
32歳の彼が、経験した気持ちは何だったのだろう。
想像するに絶望感、不安、祈り、危機感、
色々な気持ちが入り混じっていたに違いない。
このような状況下で生まれたこの作品は、
まさにメシアンにとっての代表作といってよく、
戦争というものが生み出した奇跡の傑作といってよい。
作品は8つの楽章から構成される。
第一楽章「水晶の礼拝」は、ヴァイオリン、クラリネット、
チェロ、ピアノによる幻想的な、そしていかにも現代的な曲である。
クラリネットやヴァイオリンなどの楽器が鳥の声を模倣する。
第二楽章「時の終わりを告げる御使いのためのヴォカリーズ」は、
絶望の中での、彼の強い信仰心を感じさせる曲で、
ヴァイオリン、クラリネット、チェロ、ピアノで演奏される。
ピアノの奏でる音は現実の収容所の世界とは違った天上の世界を思わせる。
第三楽章「鳥たちの深淵」は、クラリネット独奏によるもの。
悲しみと孤独感と、深く思いつめた音楽のように聴こえる。
第四楽章「間奏曲」は、ヴァイオリン、クラリネット、チェロ、
ピアノで演奏される短い間奏曲で、この中で、第6楽章の主題も
予言のようにさりげなく提示されるところがなかなかである。
第五楽章「イエズスの永遠性の讃歌」は、ヴァイオリン、
ピアノで演奏される演奏時間の最も長い作品で、
ピアノの伴奏する音はまるで天国の階段を想像させる。
瞑想的であり、信仰心に支えられた美しい音楽である。
第六楽章「7つのトランペットのための狂乱の踊り」は、
ヴァイオリン、クラリネット、チェロ、ピアノのユニゾンで、
第四楽章で提示された主題が冒頭から演奏される。
全楽章を通して、一番印象に残る曲に違いない。
凝縮された音楽であり、緊張感のみなぎった曲である。
主題は楽章の中で、何度か変形され登場する。
第七楽章「時の終わりを告げる御使いのための虹の錯乱」は、
ヴァイオリン、クラリネット、チェロ、ピアノによる演奏で、
第2楽章と同じような平和的な世界が表現される。
何か希望の光のような色彩的なものを感じさせる一方で、
それとは対照的な現実の危機感や不安感も表現されている。
穏やかな平和的な音楽と、激しい音楽が交互に登場し、
現実と信仰の世界が交錯するような曲である。
第八楽章「イエズスの不滅性への讃歌」は、
ヴァイオリンとピアノによって演奏される祈りのような曲である。
ピアノが伴奏する音は、永遠性を表現している感じで、
ヴァイオリンは人間が神に対して訴えかける祈りのようにも思える。
最後は消えるようにして終わるのだが、このメシアンの作品、
「世の終わりのための四重奏曲」はやはり傑作である。